“筑摩川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちくまがわ66.7%
ちくまがは33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下仁田しもにた街道から国境を越えて、信州の南佐久へ入った山崎譲と七兵衛は、筑摩川ちくまがわの沿岸をさかのぼって、南へ南へと走りつづけます。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
筑摩川ちくまがわの上流の何とかいう所から河を隔てて向うの山を見ると、いわの上に熊がごろごろ昼寝をしているなどはまだ尋常の方なので、それが一層色づいて来ると
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つき世界せかいれば、に、はたに、山懷やまふところに、みねすそに、はるかすみく、それはくもまがふ、はたとほ筑摩川ちくまがはさしはさんだ、兩岸りやうがんに、すら/\と立昇たちのぼるそれけむりは、滿山まんざんつめたにじにしきうら
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
分たず人に代つてうすづくとあるも此等のおもかげかしばしと立寄りたれど車なれば用捨ようしやなく駈けくだる下れば即ち筑摩川ちくまがはにて水淺けれど勇ましく清く流れて川巾は隅田川ほどあり船橋掛るなかば渡りて四方を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)