筑摩川ちくまがは)” の例文
つき世界せかいれば、に、はたに、山懷やまふところに、みねすそに、はるかすみく、それはくもまがふ、はたとほ筑摩川ちくまがはさしはさんだ、兩岸りやうがんに、すら/\と立昇たちのぼるそれけむりは、滿山まんざんつめたにじにしきうら
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
分たず人に代つてうすづくとあるも此等のおもかげかしばしと立寄りたれど車なれば用捨ようしやなく駈けくだる下れば即ち筑摩川ちくまがはにて水淺けれど勇ましく清く流れて川巾は隅田川ほどあり船橋掛るなかば渡りて四方を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
筑摩川ちくまがはは、あとに月見堂つきみだうやまかげから、つきげたるあみかとえる……汽車きしやうごくにれて、やまかひみね谷戸やとが、をかさね、あぜをかさねて、小櫻こざくら緋縅ひをどし萌黄匂もえぎにほひ櫨匂はじにほひを、青地あをぢ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)