“峽”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
かひ60.0%
はざま20.0%
あひだ6.7%
けう6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越えて來た方はかひから峽、峰から峰にかけて眼の及ぶ限り、一面の黒木の森であつた。とがもみなどの針葉樹林であつた。
街道が、はざまの上にあるので、谷底の家並がひとめです。朝のせいか、湯煙りが川にたちこめてゐて、山の温泉らしさうです。
大島行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
湯ヶ島は谷底に家があつて、カジカでもゐさうな落合川が、谷のあひだを白く流れてゐます。
大島行 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)
眞暗まつくらになつて、あだか墜道とんねるのやうに物淋ものさびしいみちを、武村兵曹たけむらへいそう即座そくざてんじた球燈きゆうとうひかりてらして、みぎれ、ひだりてんじて、およそ百四五十ヤードもすゝむと、岩石がんぜきまへうしろはなれて、けうをなし
またその身にこけまた檜榲ひすぎ生ひ、そのたけたに八谷を度りて、その腹を見れば、悉に常に垂りただれたり