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『大島行』
ふりがな文庫
『
大島行
(
おおしまゆき
)
』
一信 思ひたつた旅ながら船出した咋夜から今朝にかけて、風雨激しく、まぢかく大島の火の山が見えてゐながら上陸が仲々困難でした。本當は、夜明けの五時頃にはもう上陸が出來るはずなのに、十時頃までも風力の激しい甲板の上に立つて、只ぢつと島裾を噛んで …
著者
林芙美子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約36分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
娘
(
アンコ
)
荒
(
す
)
徒爾
(
たいくつ
)
戀人
(
こびと
)
青年
(
ひと
)
峽
(
あひだ
)
峽
(
はざま
)
偶
(
ふ
)
咋夜
(
ゆうべ
)
厶
(
ござ
)
元村
(
もとむら
)
楡
(
にれ
)
波浮
(
はぶ
)
洋燈
(
ランプ
)
現
(
うつつ
)
間伏
(
まぶし
)
下肥
(
しもごえ
)