“厶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ござ90.3%
ござる3.2%
こざ3.2%
ござい3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私は木下さん(主筆)と同国の者でございまして、」と云ふ挨拶を聞いた時、俺よりも確かな伝手つてがあると思つて、先づ不快を催した。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
が、偶然来合わせて、この眼で貴殿の悪行を——さようさよう打ち見たところ、貴殿には正義の武士でなく、この出来事は悪行らしゅうござる。——で、貴殿の悪行を、認めた以上は打ち捨ては置かれぬ。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「もし、半之丞さまでは御座りませぬか。——ああ、もし、半之丞さま。虎松でこざいますよ」
くろがね天狗 (新字新仮名) / 海野十三(著)
江戸の治安を司る町奉行の驚きはんなだったでしょう。以前にも優して厳重に兇徒の行方を探がされたことは云う迄も無いことでございます。併し依然として行方が知れぬ。
赤格子九郎右衛門 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)