“伝手”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳手
読み方(ふりがな)割合
つて94.6%
つで3.6%
ついで1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「上杉どのから、六波羅の御内人おうちびとへ、よい伝手つてを計らわせ給えと、細やかなお添状そえじょう。……それをいただいておりますれば」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
光秀は、自分の寺子屋を、園阿に託して、戦場へ行った。もとより何の伝手つてもない。ただ一片の献策書を持って、朝倉景行の陣を訪れたのである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
越後から来た行商人はうやうやしげにおし戴いて見せた。彼はまた腹のなかで、これを伝手つてに商売をしようとぬけめなくそろ盤をはじいていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
「なんの、殿様、これがもし男の子でしたら、伝手つてを求めてまた主取しゅどりをさせるという先の望みもございましょうが、女ではねえ……それに——」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そんな生活をしてゐる千恵のことですから、当てどもなく姉さまの行方をさがすやうな時間のゆとりもなく、その伝手つてもないことは分つていただけるでせう。
死児変相 (新字旧仮名) / 神西清(著)
しかしそうした系図をもっているだけに母も娘も町家の召仕になることを嫌って、屋敷奉公の伝手つでを求めたのである。
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
親方の所へたよりをする伝手つでがあったら、わたしの方へもたよりを聞かしてくれ。
心中浪華の春雨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「いと易いことだ、持って行きねえ。沢山眠剤を持って行きねえ。伝手ついでに吹管を持って行きねえ。そうだ二三本持って行きねえ」
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)