“伝手”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳手
読み方割合
つて94.9%
つで3.4%
ついで1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「私は木下さん(主筆)と同国の者でございまして、」と云ふ挨拶を聞いた時、俺よりも確かな伝手つてがあると思つて、先づ不快を催した。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかしそうした系図をもっているだけに母も娘も町家の召仕になることを嫌って、屋敷奉公の伝手つでを求めたのである。
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「いと易いことだ、持って行きねえ。沢山眠剤を持って行きねえ。伝手ついでに吹管を持って行きねえ。そうだ二三本持って行きねえ」
天主閣の音 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)