“伝馬船”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳馬船
読み方割合
てんません85.0%
てんまぶね15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旧来の伝馬船てんません荷足にたりではなく、新式の舶来の蒸気船だ、蒸気船を山へ積み込むとは、なるほどこのごろの徳川幕府のやりそうなことだ
かくて、この日の午後、的矢丸は本部島の沖に近よって、伝馬船てんませんせきと、漁船三隻をおろして、乗組員は、十六人をむかえにきた。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
上げ潮につれて灰色の帆を半ば張った伝馬船てんまぶねが一そう、二艘とまれに川を上って来るが、どの船もひっそりと静まって、かじる人の有無うむさえもわからない。
大川の水 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いよ/\セッパつまったその時に、私は伝馬船てんまぶねを五、六日の間やとって、新銭座しんせんざの浜辺につないでおいたことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)