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伝馬船
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てんまぶね
ふりがな文庫
“
伝馬船
(
てんまぶね
)” の例文
旧字:
傳馬船
上げ潮につれて灰色の帆を半ば張った
伝馬船
(
てんまぶね
)
が一
艘
(
そう
)
、二艘とまれに川を上って来るが、どの船もひっそりと静まって、
舵
(
かじ
)
を
執
(
と
)
る人の
有無
(
うむ
)
さえもわからない。
大川の水
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いよ/\セッパ
詰
(
つまっ
)
たその時に、私は
伝馬船
(
てんまぶね
)
を五、六日の間
雇
(
やとっ
)
て、
新銭座
(
しんせんざ
)
の浜辺に
繋
(
つな
)
いで
置
(
おい
)
たことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
大川の
浜町河岸
(
はまちょうがし
)
に近いある倉庫の岸に
舫
(
もや
)
っていた
伝馬船
(
てんまぶね
)
の船頭の女房が、舟の
艫
(
とも
)
から紐つきバケツをおろして、河水を
汲
(
く
)
んでいると、そのバケツの中へ、肘の所から切断された
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“伝馬船”の意味
《名詞》
荷物の運搬に使用する小型の艀船。
(出典:Wiktionary)
“伝馬船”の解説
伝馬船(てんません)とは、近世から近代にかけての日本で用いられた小型の船。廻船などに搭載され、付属元の船(親船/本船)と陸上との間の荷役・連絡や漕走機能のない親船の出入港時の曳航などに用いた。艀(はしけ)・橋船(はしぶね、端船)・脚継船(あしつぎふね)などの別名がある。その用途は、現在のカッターボートに該当する。
(出典:Wikipedia)
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
“伝馬”で始まる語句
伝馬
伝馬町
伝馬役
伝馬牢
伝馬番
伝馬河岸
伝馬町屋
伝馬町通
伝馬繋留