“伝馬町”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳馬町
読み方(ふりがな)割合
てんまちょう80.0%
でんまちょう16.7%
てんまちよう3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伝馬町てんまちょうの大牢でも顔を売り、ついに、三宅島みやけじまに送られ、そこを破ってからは、ようとして消息を絶していたのが、いつの間にか
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
大番屋おおばんやへ送られて三人は更に役人の吟味を受けた後に、新次郎は重罪であるからすぐに伝馬町てんまちょうの牢屋へ送られた。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
わたしが父と一所いっしよに四谷へ納涼すずみながら散歩にゆくと、秋の初めの涼しい夜で、四谷伝馬町てんまちょうの通りには幾軒の露店よみせが出ていた。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
長三郎はすぐ伝馬町てんまちょうへ送られた。七兵衛は今度の事件に関係のある岩蔵、民次郎、寅七の三人を呼んで、本所の木賃宿に泊っている甲州の猟師を召捕れと云いつけた。
半七捕物帳:18 槍突き (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ことのついでにいってしまえば、もと西巻は、日本橋の石町こくちょう銀町しろがねちょう伝馬町てんまちょう……その界隈を担いであるくぼてふりのさかなやだった。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
「兄の香三郎かさぶろうが、親分の縄に掛って、伝馬町でんまちょうに送られてから、世間の人は私を相手にしてくれません」
そのも一つ先になると、浅草だめといって不浄の別荘地——これは伝馬町でんまちょうの牢屋で病気にかかったものを下げる不浄な世界——そのお隣りが不夜城の吉原です。
その当時取払とりはらいになった、伝馬町でんまちょうの牢屋敷の木口きくち此処ここへ持って来たとの事で、中には血痕のある木片きぎれなども見た人があるとのはなしであった
白い蝶 (新字新仮名) / 岡田三郎助(著)
◎維新少し前の事だ、重罪犯の夫婦が伝馬町でんまちょうの牢内へはいった事がある、もとより男牢と女牢とは別々であるが、ある夜女牢の方に眠りいたる女房の元へ夢の如く、亭主が姿を現わし
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
五千両持出したところを、番頭の正次郎に見付かり、追っかけて来たのを路地で絞め殺した、——が、町木戸がうるさいから、夜中じゃ遠く逃げようはない、ことにこの辺は浅草御門や、両国の橋番所、伝馬町でんまちょうの大牢まで近いから、千両箱を五つ持って、どこへも行けるわけはねえ、幸い用意した河童の塩漬
見れば伝馬町てんまちよう三丁目と二丁目との角なり。貫一はここにて満枝をかんと思ひ設けたるなれば、彼の語り続くるをも会釈ずして立住たちどまりつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)