“石町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こくちょう92.9%
こくちやう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「でも、今鳴ったのは、もう石町こくちょうの九ツ(十二時)です。老先生、ちょうど、きょうとあしたの境、今が、真夜なかでございます」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことのついでにいってしまえば、もと西巻は、日本橋の石町こくちょう銀町しろがねちょう伝馬町てんまちょう……その界隈を担いであるくぼてふりのさかなやだった。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
年表には「東風にて西神田町一圓に類燒し、又北風になりて、本銀町ほんしろかねちやう本町ほんちやう石町こくちやう駿河町するがちやう室町むろまちの邊に至り、夜下刻げこくしづまる」
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
取られてゆく。おかんは不安らしく見送る。石町こくちやうの夕七つの鐘きこゆ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)