“荷足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にたり90.0%
にた10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旧来の伝馬船てんません荷足にたりではなく、新式の舶来の蒸気船だ、蒸気船を山へ積み込むとは、なるほどこのごろの徳川幕府のやりそうなことだ
竹屋の渡しあたりを川上へいそぐ小舟が見えるほかは、広い川面に珍しく荷足にたりも動かず、かもめの飛ぶようすもなかった。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そこへ早や一隻の荷足にたぶねを漕いで、鰕取川えびとりがわの方から、六郷ろくごう川尻の方へ廻って来るのが見えた。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
私はその小女から、帆柱を横たえた和船型の大きな船を五大力ということだの、木履ぽっくりのように膨れて黒いのは達磨だるまぶねということだの、伝馬船てんません荷足にたぶねの区別をも教えて貰った。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)