“伝説”のいろいろな読み方と例文
旧字:傳説
読み方割合
でんせつ41.7%
いいつたえ37.5%
ザガ4.2%
いはれ4.2%
いひつたへ4.2%
つたえ4.2%
はなし4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、故郷こきょう伝説でんせつをもとにして「イェスタ・ベルリング物語」という作品を書いて出してみますと、それがみごとに当選しました。
夜毎、島の各地方から来た語り手を灯の下に集めて円座を作らせ、彼等から、古い伝説いいつたえ古譚こたん詩の類を聞くのが、彼の唯一つの楽しみであった。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
もともと素材はスカンディナヴィア神話にあって、ヴィベルンゲンの伝説ザガ、ニーベルンゲン伝説ザガなどと、いくつかの抜萃集成にほかならない。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
或る長老の言葉に依ると、斯んな伝説いはれがある由だつた。
山彦の街 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
かう言ふものは、すべて伝説いひつたへと呼ばれます。この伝説は何処の国でもあるものでして、かうやつて、あとから生れてくるものに次々と語りきかされ、昔のままで残つてゐるものなのです。
果物の木の在所 (新字旧仮名) / 津村信夫(著)
「なぜかは知らねど心迷い、むかしの伝説つたえのいとど身にしむ……。」
月明 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「まあご覧なさい、これですよ、いまの伝説はなしの銀貨はね」
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)