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『月明』
ふりがな文庫
『
月明
(
げつめい
)
』
褌一つきりの裸体の漁夫が、井端で、大漁の鯵を干物に割いていた。 海水帽の広い縁で、馬車馬の目隠しのように雨の頬を包んで、先に立ってすたすた歩いていた姉が、真直を向いたまま晴れやかな声で、 「今日は。」 と声をかけると、漁夫も仕事の手元から眼 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1921(大正10)年11月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約34分(500文字/分)
朗読目安時間
約57分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
掻
(
ゆす
)
尾
(
しっぽ
)
伝説
(
つたえ
)
女
(
あま
)
者
(
もん
)
堪
(
こら
)
盲
(
めしい
)
狂
(
ふ
)
通
(
つう
)
速
(
はや
)
明日
(
あした
)
空
(
から
)
独語
(
ひとりご
)
化
(
ばけ
)
首肯
(
うなず
)
頂辺
(
てっぺん
)
魘
(
うな
)
黄昏
(
たそがれ
)
鮫
(
さめ
)
鯵
(
あじ
)
鱶
(
ふか
)
他
(
ほか
)
診
(
み
)
褌
(
ふんどし
)
漁夫
(
りょうし
)
水瓜
(
すいか
)
水抹
(
しぶき
)
梭魚
(
かます
)
松露
(
しょうろ
)
旃檀
(
せんだん
)
快
(
こころよ
)
尾長
(
おなが
)
吃驚
(
びっくり
)