伝説でんせつ)” の例文
旧字:傳説
そこで、故郷こきょう伝説でんせつをもとにして「イェスタ・ベルリング物語」という作品を書いて出してみますと、それがみごとに当選しました。
若いのと、なれないのとで、みさきへくるたいていの女先生が、一度は泣かされるのを、本校通いの子どもらは伝説でんせつとして知っていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
こんどもいったときと同じように、ニールスはいくさきざきで、めずらしい伝説でんせつを聞いたり、美しい風景ふうけいをながめたりしていました。
で、勝敗しようはい紀念きねんとして、一先ひとまづ、今度こんど蜜月みつゞきたび切上きりあげやう。けれども双六盤すごろくばんは、たゞ土地とち伝説でんせつであらうもれぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いつしか、砂漠さばくなかに、あかまちがあり、そこには、あじのいいサフランしゅがあり、きれいなおんながいるということが、伝説でんせつのように、世界せかいの四ほうひろがりました。
砂漠の町とサフラン酒 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのころ、故郷こきょう伝説でんせつをもとにして「イェスタ・ベルリング物語」という作品を書き、これによってラーゲルレーヴさんは一躍いちやく有名になりました。
それまでにも、ニールスはいろいろな土地にいって、その土地の古い伝説でんせつを聞いたり、大きな町や都会とかい見物けんぶつしたり、美しい景色けしきたのしんだりしてきました。
学者がくしゃが、いけのほとりにって、こころありげに、よくあたりの景色けしきをながめていると、学者がくしゃ案内あんないした役場やくばわか書記しょきが、かたわらで、伝説でんせつめいたことをかせました。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
……がとびらひらいて、伝説でんせつなき縁起えんぎなき由緒ゆいしよなき、一躰いつたい風流ふうりうなる女神によしんのまざ/\としてあらはれたか、とうたがはれて、かたはらたなのこつた古幣ふるぬさなゝめにつたのにたいして、あへはゞかるべきいろかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また、この旅のあいだに、スウェーデン各地の伝説でんせつや、おもしろい風俗ふうぞくや、ためになることをたくさんまなびます。
きんにわとり? やはり、そんな伝説でんせつつたわっているんですね。」と、紳士しんしは、うなずきました。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
われらは、ともすると、くもつてくもわするゝ……三本木ぼんぎは、柳田国男やなぎだくにをさんの雑誌ざつし——(郷土研究きやうどけんきう)と、ちかくまた(郷土会記録きやうどくわいきろく)とにをしへられた、伝説でんせつをさながら事実じじつほとん奇蹟的きせきてき開墾地かいこんちである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だまって、これをいた学者がくしゃは、ほかにも、こんな伝説でんせつがあるのか、うなずいていましたが
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これは、ガチョウのせなかに乗ってスウェーデンじゅうを飛びまわる少年の冒険物語ぼうけんものがたりですが、その旅のあいだに、各地の伝説でんせつや、おもしろい風俗ふうぞくや、ためになるお話をたくさん聞かせてくれます。
たとえば、丹塗にぬりのやしろがあり、用水池ようすいいけがあり、古墳こふんはそのかたわらにあったことや、伝説でんせつはなしや、かんったときのありさまなど、当時とうじのことを、おもしながらかたったのであります。
うずめられた鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
若者わかものは、それがために、熱心ねっしんしろ歴史れきしなどから伝説でんせつなどをしらべたのでした。
三つのかぎ (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、子供こども時分じぶんから、よくきいた、伝説でんせつおもしたのでした。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)