“女神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めがみ57.7%
じょしん7.7%
ぢよしん5.8%
おんながみ5.8%
によしん5.8%
にょしん3.8%
かみ1.9%
ぢよじん1.9%
によじん1.9%
をんながみ1.9%
ニンフ1.9%
メガミ1.9%
ヴィナス1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
納戸色、模様は薄きで、裸体の女神の像と、像の周囲に一面に染め抜いた唐草である。石壁の横には、大きな寝台わる。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とすらりと立った丈高う、半面をと彩る、色の窓掛に、色彩羅馬女神のごとく、愛神の手を片手でいて、主税の肩と擦違い
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宿の近くにババリヤ公園があつて、其処にバイエルン国の精神を表示した女神像が立つて居るが、に巨大なで少しも崇高な感のらない物である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
いま赫耀とした鳥の翼を見ますると、らるゝやうに其の緋の袴が目に見えたのでこさります。——と此から話したの——其の時のは、船の女神さまのお姿だつたんです。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
太古の文芸がこの水のふ岸辺から発生した歴史から、美しい女神ベヌスが紫の波よりたと伝ふ其れ等の神話までが、如何にも自然で、決して無理でないと首肯かれる。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
幾頭の獅子ける車の上に、よく突立ちたる、女神バワリアの像は、先王ルウドヰヒ第一世がこの凱旋門ゑさせしなりといふ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あゝ、女神さま! 私の悲しみと熱狂とを憐んで下さいまし。
そがもとにつける女神の瞳。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぞなしにける抑々此廣島は大坂より海上百里餘にて當所嚴島大明神と申は推古天皇の五年に出現ましませし神なり社領千石あり毎月六日十六日祭禮なり其外三女神の傳あり七濱七夷等
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いま赫耀としたますると、らるゝやうにえたのでござります。——とからしたの——のは、女神さまのお姿だつたんです。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ある女は小波の立つ泉のほとりに憩い……さながら林泉に喜戯する森の女神の群れと題する古名画の一幅の前に佇むがごとき思いであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
御気分は何時も/\此倭文織りのしつかりしてゐる様に確かであり、水に縁ある譬へで申さば、向うに見える古川岸、此方に見える古川岸、古川の川岸に育つた若水沼女神の如く
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アポロのようにしい肉体を持って雄々しい容貌であってくれるように、……女ならば女神のように豊麗で美しく……と、ただ肉体の上の美しさと逞しさのみを希求いたしていたのであります。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)