“愛神”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいしん25.0%
アムール25.0%
キュピット25.0%
ヴィーナス25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
愛神あいしんキユピツトに立小便をさせたなどは実に人を眼中に置かない遣方やりかただと思ふ。この邸の裏からぐ対岸のピチ邸へ連接するめヹツクチオ橋の中央に長い石廊せきらうが架せられて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
何といふすばらしい日だ! 広大な公園は、愛神アムールの支配の下にある若者のやうに、太陽のぎら/\したまなこの下に悶絶してゐる。
とすらりと立った丈高う、半面をさっと彩る、かば色の窓掛に、色彩羅馬ロオマ女神じょしんのごとく、愛神キュピットの手を片手でいて、主税の肩と擦違い
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
上段にはメロスの愛神ヴィーナスの模像を、ほの暗きへやの隅に夢かとばかりえてある。女の眼ははしなくもこの裸体像の上に落ちた。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)