“によしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
女神100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太古の文芸がこの水のたゞよふ岸辺から発生した歴史から、美しい女神によしんベヌスが紫の波よりうまいでたと伝ふ其れ等の神話までが、如何にも自然で、決して無理でないと首肯うなづかれる。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
日本國は女人によにんの國といふ國で、天照大神ともふす女神によしんきいだされたしまである。
……がとびらひらいて、伝説でんせつなき縁起えんぎなき由緒ゆいしよなき、一躰いつたい風流ふうりうなる女神によしんのまざ/\としてあらはれたか、とうたがはれて、かたはらたなのこつた古幣ふるぬさなゝめにつたのにたいして、あへはゞかるべきいろかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)