“風流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうりう35.9%
みやび23.1%
ふうりゅう15.4%
フリウ15.4%
ふうりゆう7.7%
ふり2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六十余州よしう往来わうらいする魔物まもの風流ふうりうおもふべく、はたこれあるがために、闇川橋やみがはばしのあたり、やまそびえ、はなふかく、みちゆうに、みづはや風情ふぜいるがごとく、能楽のうがくける、まへシテと段取だんどりにもる。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なるほど独身者の侘び住いらしく、三間しかない狭い家の内部なかが、荒れ放題に荒れているのさえ、伝二郎には風流みやびに床しく眺められた。
流れるもののなかに、魂まで流していれば、基督キリストの御弟子となったよりありがたい。なるほどこの調子で考えると、土左衛門どざえもん風流ふうりゅうである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
延年舞には風流フリウ被物カヅキモノをした動物類が活躍するので、右の文殊菩薩を乗せて来た獅子が、大いに狂うた段があつたものと思はれる。
獅子舞と石橋 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そんなことはさておいて、このうたかんがへてゐるところは、ほんとうのことではありません。あなたがたのうちには、すでに風流ふうりゆうといふ言葉ことば御存ごぞんじなかたがありませう。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
春あり成長して浪花なにはにあり 梅は白し浪花橋らうくゎけう辺財主の家 春情まなび得たり浪花なには風流ふり
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)