“闇川橋”の読み方と例文
読み方割合
やみがはばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
琵琶箱びはばこひたるたけたかきしたゝかな座頭ざとう一人ひとり人通ひとゞほりもなき闇川橋やみがはばし欄干らんかんを、つゑてがたりびしりとさぐる——頭上づじやうにはあやしきくものむら/\とかゝるのが自然しぜんえる。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
六十余州よしう往来わうらいする魔物まもの風流ふうりうおもふべく、はたこれあるがために、闇川橋やみがはばしのあたり、やまそびえ、はなふかく、みちゆうに、みづはや風情ふぜいるがごとく、能楽のうがくける、まへシテと段取だんどりにもる。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
帰路きろ闇川橋やみがはばしとほりけるに、橋姫はしひめみやのほとりにて、たけたかくしたゝかなる座頭ざとうばう、——としてあるが、宇都谷峠うつのやたふげとは雲泥うんでい相違さうゐのしたゝかなるとばかりでも一寸ちよいとあぶみくぼませられる。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)