-
トップ
>
-
宇都谷峠
読み方 | 割合 |
うつのやたふげ | 50.0% |
うつのやとうげ | 50.0% |
帰路に
闇川橋を
通りけるに、
橋姫の
宮のほとりにて、
丈高くしたゝかなる
座頭の
坊、——としてあるが、
宇都谷峠とは
雲泥の
相違、
此のしたゝかなるとばかりでも
一寸鐙は
窪ませられる。
「これから
名代の
宇都谷峠へかかるのでございますから、
草鞋でも
穿き換えようじゃあございませんか」
こうして二人は、
鞠子の
本宿から
二軒家、
立場へは休まずに
宇都谷峠の上りにかかりました。