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峽
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かひ
ふりがな文庫
“
峽
(
かひ
)” の例文
新字:
峡
越えて來た方は
峽
(
かひ
)
から峽、峰から峰にかけて眼の及ぶ限り、一面の黒木の森であつた。
栂
(
とが
)
や
樅
(
もみ
)
などの針葉樹林であつた。
樹木とその葉:36 自然の息自然の声
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
塚
(
つか
)
の
森
(
もり
)
の
榎
(
えのき
)
の
根
(
ね
)
に、
線香
(
せんかう
)
の
煙
(
けむり
)
淡
(
あは
)
く
立
(
た
)
ち、
苔
(
こけ
)
の
石
(
いし
)
の
祠
(
やしろ
)
には
燈心
(
とうしん
)
が
暗
(
くら
)
く
灯
(
とも
)
れ、
鉦
(
かね
)
は
更
(
さら
)
に
谺
(
こだま
)
して、
老
(
おい
)
たるは
踞
(
うづくま
)
り、
幼
(
をさな
)
きたちは
立
(
た
)
ち
集
(
つど
)
ふ、
山
(
やま
)
の
峽
(
かひ
)
なる
境
(
さかひ
)
の
地藏
(
ぢざう
)
のわきには、
女
(
をんな
)
を
前
(
まへ
)
に
抱
(
だ
)
いて
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
數時の後挾き山の
峽
(
かひ
)
に出でぬ。こゝに
伊太利
(
イタリア
)
の澤池にめづらしからぬ藁小屋一つあり。
籘
(
とう
)
に藁まぜて、棟より地まで
葺
(
ふ
)
き下せり。壁といふものなし。燈の光は低き戸の隙間洩りたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
此方此方
(
こちごち
)
の
九
山の
峽
(
かひ
)
に
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
峽
(
かひ
)
をくるバスの遠音も
一点鐘
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
▼ もっと見る
峽
(
かひ
)
よりかけて
斷續
(
きれ/″\
)
に
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
筑摩川
(
ちくまがは
)
は、あとに
成
(
な
)
り
行
(
ゆ
)
く
月見堂
(
つきみだう
)
の
山
(
やま
)
の
端
(
は
)
の
蔭
(
かげ
)
から、
月
(
つき
)
が
投
(
な
)
げたる
網
(
あみ
)
かと
見
(
み
)
える……
汽車
(
きしや
)
の
動
(
うご
)
くに
連
(
つ
)
れて、
山
(
やま
)
の
峽
(
かひ
)
、
峰
(
みね
)
の
谷戸
(
やと
)
が、
田
(
た
)
をかさね、
畝
(
あぜ
)
をかさねて、
小櫻
(
こざくら
)
、
緋縅
(
ひをどし
)
、
萌黄匂
(
もえぎにほひ
)
、
櫨匂
(
はじにほひ
)
を、
青地
(
あをぢ
)
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
高き橋此處にかかれりせまりあふ岩山の
峽
(
かひ
)
のせまりどころに
みなかみ紀行
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
しらじらとながれてとほき杉山の
峽
(
かひ
)
の淺瀬に河鹿なくなり
樹木とその葉:08 若葉の頃と旅
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
峽
部首:⼭
10画
“峽”を含む語句
山峽
海峽
峽間
巴峽
地峽
小峽
峽上
峽江
巫峽
昇仙峽
浦賀海峽
浦賀海峽地震
瀬戸海峽
紀伊海峽
馬關海峽