“にんてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人体51.1%
人態24.4%
忍諦8.9%
仁體8.9%
人體4.4%
仁体2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかくしかしそれにしてもと、あんまりお帽子のひしがたが神経質にまあ一寸ちょっと詩人のやうに鋭くとがっていささかご人体にんていにかゝはりますが
電車 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「夫子夫子と言ったとて、どれが一体汝のいう夫子やらおれわかる訳がないではないか」と突堅貪つっけんどんに答え、子路の人態にんていをじろりと眺めてから
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
昔の孤独な忍諦にんていの魂を復活させようと固執した。しかしその魂はもはや存在していなかった。情熱がもたらす多くの廃墟はいきょこそ、情熱それ自身よりもずっと危険である。
が、四疊半よでふはんでも六疊ろくでふでも、琵琶棚びはだなつきの廣間ひろまでも、そこは仁體にんてい相應さうおうとして、これに調子てうしがついて、別嬪べつぴんこゑかうとすると、三味線さみせん損料そんれうだけでもおやすくない。しろ指環ゆびわぜいがかゝる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ち其の人體にんていで考へれば醫師と云るは町内の元益坊主ばうずきはまつたりと云は面體めんていのみならずくろ羽二重に桔梗の紋は掛替かけがへのなき一丁渠奴きやつ小西屋のみせへ行き隣の女に惡名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
父親の紋兵衛は六十前後、思慮も分別も申分がない仁体にんていですが、せがれの不心得から、御用聞にたびたびやって来られるのだけは、我慢のならぬ屈辱を感ずる様子です。