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忍諦
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にんてい
ふりがな文庫
“
忍諦
(
にんてい
)” の例文
また、意志をも
忍諦
(
にんてい
)
をも、彼のうちで衝突し合ってたがいに同等の生存権をもってるあらゆる悪魔を、放散せざるを得なかった。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
昔の孤独な
忍諦
(
にんてい
)
の魂を復活させようと固執した。しかしその魂はもはや存在していなかった。情熱がもたらす多くの
廃墟
(
はいきょ
)
こそ、情熱それ自身よりもずっと危険である。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
無言の
忍諦
(
にんてい
)
のうちに潜み込んでばかりいる間に、彼は徐々に貧血してゆき、ある
臆病
(
おくびょう
)
さに、口をきくことを恐れる気分に、いつしかとらわれていって、わずかな行動もますますなしがたくなり
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
多くの白髪が、九月の一夜に秋の花が牧場に
萌
(
も
)
え出すごとく、黒い髪の中に突然現われていた。新たな
皺
(
しわ
)
が
頬
(
ほお
)
に刻まれていた。けれども眼はふたたび平静を得ており、口は
忍諦
(
にんてい
)
の様子になっていた。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それで彼らはもうなんらの実行もなし得なくなって、自分たちの力を
俟
(
ま
)
たずかつ自分たちに反対して起こってくる一つの運動を、ただ予告するばかりだった。ある人々はそこに
忍諦
(
にんてい
)
の喜びを見出した。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
忍
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
諦
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
“忍”で始まる語句
忍
忍耐
忍辱
忍冬
忍術
忍返
忍坂
忍足
忍草
忍入