“忍足”の読み方と例文
読み方割合
しのびあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕は最中にも食いきて、本を見ていると、梯子はしご忍足しのびあしで上って来るものがある。猟銃の音を聞き慣れた鳥は、猟人かりゅうどを近くは寄せない。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そこでそっと床から抜け出して、朝の着物に着替えて階段のところへ、忍足しのびあしをして出て見た。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
れでゐて足音あしおとしづかで、ある樣子やうす注意深ちゆういぶか忍足しのびあしのやうである。せま廊下らうかひと出遇であふと、みちけて立留たちどまり、『失敬しつけい』と、さもふとこゑひさうだが、ほそいテノルで挨拶あいさつする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)