“じんてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人体31.6%
仁体26.3%
仁態15.8%
人體10.5%
仁體10.5%
人定5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日に焼けたるパナマ帽子、背広の服、落着おちつきのある人体じんていなり。風呂敷包をはすしょい、脚絆草鞋穿きゃはんわらじばきステッキづくりの洋傘こうもりをついて、鐘楼の下に出づ。打仰ぎ鐘を眺め
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石川良右衛門は苗字帯刀みょうじたいとうを許された大町人で、五十前後の立派な仁体じんてい、これは武家の出だということで、進退動作なんとなく節度にかなっております。
四十五、六の立派な仁態じんてい、デップリと肥えた赧ら顔、しかもみなりは縞物ずくめで、どこから見ても海賊とは見えず、まずは大商店おおどこの旦那である。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
とりよろこすがりしかば皆一同に惘果あきれはてたるばかりなり時に大岡殿申さるゝは此彦兵衞儀白状は致せしかど其口振くちぶりと云ひ人體じんていと申しうたがしく思ひ外に罪有る者牢死せしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
相手は町内でも人に立てられる三好屋の隱居、十とくまがひの被布ひふかなんか着て、雜俳ざつぱいに凝つて居ようといふ仁體じんていですが、話が不意だつたので、平次はツイ梅干を聯想れんさうせずには居られなかつたのです。
則ち明夜人定じんてい後脚船一隻を発し、柿崎村海浜の人家無き処に至りて、生らをむかえられよ。生らもとよりまさに約に先んじて該地に至り相待つべし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)