仁態じんてい)” の例文
「へい」と云って仁右衛門を見たが、なかなか立派な仁態じんていである。「ナーニあなた、そのじじいはね、一口に云えば乞食でさあ。 ...
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
四十五、六の立派な仁態じんてい、デップリと肥えた赧ら顔、しかもみなりは縞物ずくめで、どこから見ても海賊とは見えず、まずは大商店おおどこの旦那である。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
年の頃は二十五、六、田舎者まる出しの仁態じんていで言葉には信州のなまりがあった。
日置流系図 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
弥五郎という蝮酒屋の主人あるじ、年の頃は四十前後、一見侠勇いさみ仁態じんていである。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)