“仁和寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんなじ95.5%
にんなぢ4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仁和寺にんなじから嵯峨さがへとかかる平坦へいたんな道は、殊に乾いて、真夏のような草いきれがほこりと共に馬の足もとから燃えてくる。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳川幕府では、寛政のはじめに、仁和寺にんなじ文庫本を謄写せしめて、これを躋寿館に蔵せしめたが、この本は脱簡がきわめて多かった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
古今集巻五秋歌の下に、「仁和寺にんなじに菊の花めしける時に、歌そへて奉れと仰せられければよみて奉りける」と云う詞書の附いているのが即ちそれである。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
京都の嵯峨から御室、嵐山から清涼寺大覺寺を經て仁和寺にんなじに到るあたりの青葉若葉の靜けさ匂はしさを何に譬へやう。
たとえば昔仁和寺にんなじの法師のかなえをかぶって舞ったと云う「つれづれ草」の喜劇をも兼ねぬことはない。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
仁和寺にんなぢ門跡もんぜきます花の日と法師幕うつ山ざくらかな
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)