“㧞”の読み方と例文
読み方割合
ぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは成(な)らぬと力足(ちからあし)を踏(ふみ)こたゆる途端(とたん)、さのみに思(おも)はざりし前鼻緒(まへはなを)のずる/\と㧞(ぬ)けて、傘(かさ)よりもこれこそ一の大事(だいじ)に成(な)りぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
梯子段(はしごだん)を上(あが)ると、廊下(らうか)の片側(かたがは)に顔(かほ)を洗(あら)ふ流(なが)し場(ば)と便所(べんじよ)の杉戸(すぎど)があり、片側(かたがは)には三畳(でふ)と六畳(でふ)の座敷(ざしき)が三間(みま)ほど、いづれも客(きやく)があるらしく閉(し)め切(き)つた襖(ふすま)の外(そと)にスリツパが㧞(ぬ)ぎ捨(す)てゝある。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)
それと長吉(ちようきち)聲(こゑ)をかくれば丑松(うしまつ)文次(ぶんじ)その余(よ)の十餘人(よにん)、方角(はうがく)をかへてばら/\と逃足(にげあし)はやく、㧞(ぬ)け裏(うら)の露路(ろぢ)にかゞむも有(あ)るべし、口惜(くや)しいくやしい口惜(くや)しい口惜(くや)しい、長吉(ちようきち)め文次(ぶんじ)め丑松(うしまつ)め
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)