“逃足”の読み方と例文
読み方割合
にげあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よしやどれほどのたからささげてこようと、なんでなんじらごとき犬侍いぬざむらいのくされ扶持ぶちをうけようか、たいがいこんなことであろうと、なんじ逃足にげあしへ遠矢をたのはかくもうすそれがしなのだ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それと長吉ちようきちこゑをかくれば丑松うしまつ文次ぶんじそのの十餘人よにん方角はうがくをかへてばら/\と逃足にげあしはやく、うら露路ろぢにかゞむもるべし、口惜くやしいくやしい口惜くやしい口惜くやしい、長吉ちようきち文次ぶんじ丑松うしまつ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
女はそのときこんどは明らかな逃足にげあしになり、川岸を左へ曲り、暗いしいの木のある筑土つくどの角へ曲ろうとしました、そこは多門の屋敷のある小路だから、多門はいそいでその女の肩さきへ手をかけ
ゆめの話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)