“逃路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にげみち66.7%
とうろ11.1%
みげみち11.1%
コース11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
必死に、逃路にげみちを求めてゐるやうな青年の様子が、可なり悲惨だつた。美奈子は、他人事ならず、胸が張り裂けるばかりに、母が何と云ひ出すかと待つてゐた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ついに父は荒川放水を逃路とうろの限りとして背水のじんき、青海流水泳の最後の道場を死守するつもりである。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
逃路みげみちがあれば、逃げるつもりとみえます。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
エドワード砲台があわを喰って、闇夜の大砲をブッぱなしたが、その時には最早もはやエムデンは居なかった。三洋丸はそのまんまで行けば、そろそろエムデンの逃路コースにぶつかるかも知れない。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)