“にげみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遁路44.0%
逃路24.0%
逃道16.0%
迯道8.0%
退路8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あいちやんは何處どこ遁路にげみちをとおもつてさがしましたが、不思議ふしぎにも、つからないやうには何處どこへもかれませんでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
最後の逃路にげみちは、母親よりなかった。古風な、祇園の芸妓げいこさんのおあさんばかりではない。まだその時分には、牛肉を煮る匂いをきらった老女は多かったのだ。
モルガンお雪 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
うかゞひ見る程に元は相應さうおうの旅籠屋と見えて家の作りやう由緒ゆゐしよありげに見えけれども彼の小娘の外一人もなきは山樵やまかつ盜賊たうぞく棲巣すみかならんとしきりに怪しくなり逃道にげみち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立て皆々出會々々であへ/\と云程こそあれ吾助は見咎みとがめられては一大事と豫て拵へ置たる迯道にげみちより彼の一包をたづさへて何處いづくともなく迯失にげうせけり其後へ若黨下部等は喜内が聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
武右衛門と孫右衛門は左角の鍵屋の軒へ忍んで北谷口で逸する敵の退路にげみちを切取ると共に先頭さきに立つ一人を斬る。荒木、渡辺の二人は万屋の小影に身をひそめて又五郎と附人に当る。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)