“宝”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
たから89.8%
ぱう1.7%
ほう1.7%
ぼう1.7%
ぽう1.7%
タカラ1.7%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、わたし仕事しごとはけっして、最後さいごに、あのてつなかたからのように、かたちもなく、むだとなってしまうことは、ないであろうとしんじます。
汽船の中の父と子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
青膨あをぶくれの、ひたひ抜上ぬきあがつたのをると、南無なむぱう眉毛まゆげがない、……はまだ仔細しさいない。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「わずか十里の郊外、七ほうそんと申す静かなところですが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二階の足場に、三ぼうを抱えて立ち上った出入りの棟梁とうりょうが、わし掴みに、下を眼がけてバラバラッ! とやるごとに、群集は、押す、る、くぐる——果ては、女子供が踏まれて泣き叫ぶ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そして正札三十円と値段のついた七ぽうの花瓶が目につくと、まるで仲違なかたがひの加藤高明氏にでも出会つたやうに、顔をそむけてそつと通り過ぎた。
河童が離れて、ある家の富みが失はれた形を、一部分失うた事に止めてゐるのが、魚のニヘの来なくなつた話である。家の中に懸けられる物は、魚も一つのタカラである。
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
をとめのマヨひきの国。たまくしげ輝く国。こもまくらあるタク新羅の国を、丹波ニナミけ給ひマツロへ給はむ。