“青膨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あをぶく60.0%
あおぶく40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、頭（あたま）だけ膳（ぜん）の隅（すみ）へはさみ出（だ）すと、味噌（みそ）かすに青膨（あをぶく）れで、ぶよ／＼とかさなつて、芥溜（ごみため）の首塚（くびづか）を見（み）るやう、目（め）も當（あ）てられぬ。
二た面 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
青膨（あをぶく）れの、額（ひたひ）の抜上（ぬきあが）つたのを視（み）ると、南無（なむ）三宝（ぱう）、眉毛（まゆげ）がない、……はまだ仔細（しさい）ない。
銀鼎 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
老婆の声がしたかと思うと肥（ふと）った青膨（あおぶく）れた北村さんの顔が眼の前に見えて来た。お菊さんはほっとした。その拍子にお菊さんは己（じぶん）の呼吸（いき）があぶくのようになって口から出るのを感じた。
萌黄色の茎 (新字新仮名) ／ 田中貢太郎(著)
親兄弟もない餓鬼を他人の私が七両の金を出して貰い切り世話をしたのだが、其の時は青膨（あおぶく）れだったが、私の丹誠で段々とお前さん胎毒降（くだ）しばかりも何（ど）の位飲ましたか知れやしません
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)