“ぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ポウ
語句割合
86.9%
4.9%
3.3%
1.6%
1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたぽうでもいけなけりゃ、せめて半分はんぶんだけでもげてやったら、とおりがかりの人達ひとたちが、どんなによろこぶかれたもんじゃねえんで。……
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
正直ぽうで、それに乾児こぶんのものなどに対しては同情おもいやり深く、身銭みぜにを切っては尽くすという気前で、自分の親のことを自慢するようであるが、なかなかよく出来た人であった。
中でもことに忘れられないのは、日暮近く、断髪嶺だんぱつりやうへと路がかゝつて行つて、その峠の上から一万二千ぽうの称ある金剛山の嶙峋りんじゆんをさやかに夕日の影の中に眺めた時のことであつた。
山のホテル (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
そして正札三十円と値段のついた七ぽうの花瓶が目につくと、まるで仲違なかたがひの加藤高明氏にでも出会つたやうに、顔をそむけてそつと通り過ぎた。
温和おとなしいフロウベエルは色々に弁解いひわけをしたが、嫉妬焼やきもちやきの女はうしても承知しないので、小説家もとうと本気になつて怒り出した。そしてまきざつぽうをふり上げてなぐり倒さうとした。
勝「エ、御尤もで、じゃアわっしは是からすぐに行って参ります、申訳がありませぬから、あの野郎、本当に何うもふざけやアがって、引張って来て横ずっぽう撲飛はりとばして、屹度きっと申訳をいたします」