“身銭”の読み方と例文
旧字:身錢
読み方割合
みぜに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みんなしない身銭みぜにを切って菓子だの果物だのと持って来ては、医員に叱られるような大きな声で愉快な話をして慰めてくれた。
枯菊の影 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
身銭みぜにを切ってまで突留めるところは突留めないと、寝覚めの悪い性分でゲスから、随分、骨を折りましてな。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし勝次郎は身銭みぜにを切って、なぜそんな悪い知恵を授けたのか、それは利助も知らないらしかった。
半七捕物帳:43 柳原堤の女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)