幕末維新懐古談ばくまついしんかいこだん18 一度家に帰り父に誡められたはなし18 いちどいえにかえりちちにいさめられたはなし
今の猫と鼠の話のあった前後の頃おい(確か十五の年)は徳川氏の世の末で、時勢の変動激しく、何かと騒擾が引き続く。 それにつけて、四時の天候なども甚だ不順であって、凶作が続き、雨量多く、毎日、じめじめとイヤな日和ばかりで、米は一円に二斗八升(一 …
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