幕末維新懐古談ばくまついしんかいこだん03 安床の「安さん」の事03 やすどこの「やすさん」のこと
町内に安床という床屋がありました。 それが私どもの行きつけの家であるから、私はお湯に這入って髪を結ってもらおうと、其所へ行った。 「おう、光坊か、お前、つい、この間頭を結ったんじゃないか。浅草の観音様へでも行くのか」 主人の安さんがいいます …
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