“此店”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここ70.8%
こちら12.5%
こゝ8.3%
このみせ4.2%
これ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磯は少時しばら此店ここの前を迂路々々うろうろしていたが急に店の軒下に積である炭俵の一個ひとつをひょいと肩に乗て直ぐ横の田甫道たんぼみちそれて了った。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
田舎から用事のある人が訪問たずねて来て、或る仏師の店をのぞき、「もし、お尋ねしますが、此店こちらに仏師の松さんはいますか」
「あら、私は此店こゝの姐さんぢやありませんよ。神田から親分の後を跟けて來て、御用の濟むのを待つて居たんぢやありませんか。ちよいと、お顏を貸して下さいな、内々のお願ひですから」
いらはつともきかなかつたと正太しようたもちう/\たこかいのめて、れか中間なかまたのではいかとうれしがるに、かどなるひと此店このみせまへまでたりける足音あしおときこえしばかりれよりはふつとえて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此店これが拝領地であったとかいうことでありました(並木と吾妻橋との間に狭い通りがあって、並木の裏通りになっている。これは材木町といって材木屋がある)