ぽう)” の例文
呂宋兵衛るそんべえはジリジリと身をにじらせた。蝙蝠をみたとっさに思いうかんだのは、獣遁じゅうとんの一ぽう南蛮流なんばんりゅう妖術ようじゅつでは化獣縮身けじゅうしゅくしんの術という。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正直ぽうで、それに乾児こぶんのものなどに対しては同情おもいやり深く、身銭みぜにを切っては尽くすという気前で、自分の親のことを自慢するようであるが、なかなかよく出来た人であった。
これは種々に解釈されるが、平均とノルムとをもってしても解釈の一ぽうとなし得はせぬか。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)