“法外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうがい38.5%
はふぐわい30.8%
のけもの7.7%
ばか7.7%
ほうげい7.7%
ほふぐわい7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの女は咄嗟とっさの間に、おならの嫌疑けんぎを甲野氏にかけてしまった。そしてそのめに突き上げて来た笑いが、甲野氏への法外ほうがい愛嬌あいきょうになった。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
勘次かんじ工事こうじがどんなことかもらなかつたが一にち手間てまが五十せん以上いじやうにもなるといふので、それがその季節きせつとしては法外はふぐわい値段ねだんなのにんでしまつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
女連おんなづれは同盟して、お光を法外のけものにする。男児連おとこづれは往来毎にお光をいじめる。併しお光は避け隠れして取り合わぬ。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
独逸どいつ名高なだかい作者レツシングとふ人は、いたつて粗忽そそつかしいかたで、其上そのうへ法外ばかに忘れツぽいから、無闇むやみ金子かねなにかゞくなる
さむれえでも仮令たとえ百姓でも理合りええおいて二つはねえ、おらッちが商売しょうべえをするッて、えらア田地でんじイ持ってるものはねえから、世間並に売ればいに、法外ほうげいに廉く売るもんだから
もない。はじめからひとつまつかつてものをふ、悪魔あくま所業しわざぢや、無理むり無躰むたい法外ほふぐわい沙汰さたおもへ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)