“ほうがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
法外33.3%
芳崖26.7%
宝蓋20.0%
方外13.3%
蓬艾6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
押問答が正午まで続いた末、始めの言い値が三百両という法外ほうがいなところまであがって行って、とどのつまり隠居がしぶしぶながら首を縦に振ったのだった。
椿岳は芳崖ほうがい雅邦がほうと争うほどな巨腕ではなかったが、世間を茶にしてなぐった大津絵おおつえ風の得意の泥画は「おれの画は死ねば値が出る」と生前豪語していた通りに十四、五年来著るしく随喜者を増し
するとその印を結んだ手のうちから、にわかに一道の白気はっき立上たちのぼって、それが隠々と中空なかぞらへたなびいたと思いますと、丁度僧都そうずかしらの真上に、宝蓋ほうがいをかざしたような一団のもやがたなびきました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と申して酒が貰いたいという訳ではないが、貴公は村方の帳元へ一言のはなしもなく、勝手次第にぬすんで来るか知らねえが、方外ほうがい廉売やすうりをするので、村方の商人あきゅうど一同迷惑を致してるくらいだから
楸楡しうゆ颯々蓬艾ほうがい蕭々として夕月の光り薄く西風の音の淋しかりしまゝ、勝れて艶なる此花を見る/\徘徊たもとほりて想ひやりたることありき。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)