“ばか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バカ
語句割合
莫迦30.5%
許23.1%
馬鹿22.8%
計6.5%
白痴4.5%
化2.9%
痴1.9%
魅1.6%
斗1.3%
愚0.6%
愚物0.4%
誑0.4%
狂人0.2%
愚女0.2%
痴呆0.2%
痴愚0.1%
婆化0.1%
謊0.1%
馬𢈘0.1%
十許0.1%
墓0.1%
妖0.1%
容易0.1%
愚人0.1%
憑0.1%
放蕩0.1%
法外0.1%
無感覚0.1%
無明0.1%
無稽0.1%
無謀0.1%
物許0.1%
痴人0.1%
痴漢0.1%
瘋癲0.1%
癡0.1%
癡呆0.1%
白癡0.1%
道楽0.1%
馬化0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お高は、何という悠長(ゆうちょう)な人であろうと、まじめに応対するのが、莫迦(ばか)々々しくなった。しかし、返事をしないわけにはゆかないので
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
小火(ぼや)で済めば、発見者として、辰公の鼻も高かったのに、生憎、統々本物になった許(ばか)りに、彼にとっても、迷惑な事になって了った。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
、あはしませんわ。あたし本当に馬鹿(ばか)だつたのねえ。でも、貴方、これから強く/\なつて、成吉斯汗(ジンギスカン)のやうな英雄になつて下さいね
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
どうしてあゝして飾つて計(ばか)り置かれやう、おまけに人がお金を出したとて、どうして手離すことが出来るだらうと思案いたし升(まし)た。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
先づ第一番に白痴(ばか)の猪之助——この男は取つて二十九の良い若い者だが、釘が一本足りないばかりに、まともな仕事が出來ねえ。
さうだ恰度この辺だ! 小川の流れが左に迂回してゐる水門のほとりだと云つた! ——狐に化(ばか)されて酷い目に遇つたといふ凄い話を伝へた。
黄昏の堤 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
女房は痴(ばか)ばかしいと思ったが、へんなことで露見(ばれ)てもならんと思って、云うなりに裏の畑から一束の韮を刈って来てそれを洗って枕頭へ持って往った。
雀の宮物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
餘り其處(そこ)らが奇麗なので、自分は始、狐に魅(ばか)されてゐるのでは無いかと思ツたけれども自分は、夢を見てゐるのでも無ければ狐(きつね)に魅(ばか)されてゐるのでも無い。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
と毒づいてあったので、剛毅な善兵衛も色を失った、消印を見ると三十哩(マイル)斗(ばか)り隔た□□市から速達便で郵送されたことが判った。
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
臧は二成が兄のために愚(ばか)にせられたのだろうと思って、二成を兄の所へやって容子を見さした。兄はその時嚢から出した金を几の上にならべて、母とよろこびあっていた。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
朝日(あさひ)かげ玉(たま)だれの小簾(をす)の外(と)には耻(はぢ)かヾやかしく、娘(むすめ)とも言(い)はれぬ愚物(ばか)などにて、慈悲(じひ)ぶかき親(おや)の勿体(もつたい)をつけたる拵(こしら)へ言(ごと)かも知(し)れず、夫(そ)れに乘(の)りて床(ゆか)しがるは
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なし實に江戸といふ處は人氣が惡いと云ければ長兵衞は是を聞て大いに笑(わら)ひ夫(それ)は人氣の惡(わる)いのではなし御前(おまへ)が田圃中(たんぼなか)を呼(よ)び歩行(あるき)しゆゑ子供のことなれば狐に誑(ばか)されたと思ひ石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『何處のがんこだ?』『狂人(ばか)のよ、繁(しげる)のよ。』『アノ高沼(たかぬま)の繁狂人(しげるばか)のが?』『ウム然(さう)よ、高沼の狂人(ばか)のよ。』『ホー。』『今朝(けさ)の新聞にも書かさつて居だずでや、繁(しげ)ア死んで好(え)えごどしたつて。』『ホー。』
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
翌朝主人の起きた時、お夏の姿は何処を探しても見えなかつた。一月許り前になつて偶然(ひよつこり)帰つて来た。が其時はモウ本当の愚女(ばか)になつて居て、主人であつた人に逢ふても、昔の礼さへ云はなんだ。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
地球が痴呆(ばか)なのさ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
それは、私が痴愚(ばか)になったという第一の証拠だが、ハチロウのことをすっかり忘れていたのだ。私とナエーアが、この水面下の島で朽ちはててしまうのはよし。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
これも、私がまったく痴愚(ばか)になったためか、いや、決してそうではないだろう。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「狸(たぬき)が人を婆化(ばか)すと云いやすけれど、何で狸が婆化しやしょう。ありゃみんな催眠術(さいみんじゅつ)でげす……」
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その婆化されようと云う作蔵君の御注文に応じて拙(せつ)がちょっと婆化(ばか)して上げたまでの事でげす。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「実に怪(け)しからん! 謊(ばか)なことを有仰(おつしや)つたものです」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「貴方(あなた)は何を謊(ばか)な事を言つてゐるのですか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「……七十五号(がう)。第(だい)一、五がつくのなんて半端(ぱ)な処(とこ)がなくて馬𢈘(ばか)にいいよ。」
夢 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
「それがさ、馬𢈘(ばか)によささうな番号(がう)なんだよ。——ちよつとお待(ま)ち……」
夢 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
何時(いつ)でも姉はいそ/\と出迎へてくれるのに、今日は近所から預かつてある十許(ばか)りの女の子が淋しさうな顔をして、入口に出て来たばかりなので、少し気先きを折られながら奥の間に通つて見ると
お末の死 (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
牛(うし)ヶ墓(ばか)のほとりの桜が咲いた。隠密の苦心を認める者より、慎九郎の腕前の方が、知合いの間柄では優(まさ)るとされた、その噂で気を苛(いら)だたせていた宮内は、桜見物に出てきても、一向面白くもなかった。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
老狐(らうこ)は婦女(ふぢよ)を妖(ばか)して淫(いん)するもあり、淫(いん)せられし女はかならず髪(かみ)をみだし其処に臥(ふ)して熟睡(じゆくすい)せるがごとし、その由(よし)をたづぬれども一人も仔細(しさい)をかたりし女なし、皆(みな)前後(ぜんご)をしらずといふ
「だから、子供(がき)を育てるのも、容易(ばか)には出来ねえだ」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
『よし、それなら』とグリフォンは續(つゞ)けて、『若(も)し醜飾(しうよしよく)すると云(い)ふことを知(し)らないならお前(まへ)は愚人(ばか)だ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
竹刀の先ッぽに、目録の包みを結びつけ、肩にかついでいる恰好(かっこう)は、狐に憑(ばか)された武者修行とでも見えるのか、野良犬が、後ろから、わんわん吠えた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宿屋の親父は五平(ごへい)と云って、年五十九で、江戸を喰詰(くいつ)め、甲州あたりへ行って放蕩(ばか)をやった人間でございます。忰(せがれ)は此の地で生立(おいたっ)た者ゆえ質朴なところがあります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
独逸(どいつ)の名高(なだか)い作者レツシングと云(い)ふ人は、至(いた)つて粗忽(そそつか)しい方(かた)で、其上(そのうへ)法外(ばか)に忘れツぽいから、無闇(むやみ)に金子(かね)や何(なに)かゞ失(な)くなる
痛いには違いあるまいが、頭がただもう茫(ぼう)と無感覚(ばか)になっているから、それで分らぬのだろう。また横臥(ねころん)で夢になって了え。
私たちの心の最奥には仏智見(ぶっちけん)と言って完全無欠の霊智があるのですが、その上を無明(ばか)な痴が遮ぎっているので、みすみす自分に持ち合せる霊智を働かせることが出来ないのです。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その男というのはその時分丁度(ちょうど)四十一二ぐらいで、中々(なかなか)元気な人だったし、且(か)つ職務柄、幽霊の話などは初(てん)から「何(な)んの無稽(ばか)な」と貶(けな)した方だった
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
『無謀(ばか)な事(こと)をするな。』と私(わたくし)は嚴然(げんぜん)として
何(いづ)れも其(それ)等印象派の画家がまだ名を成さない時代に買ひ集めたものが多いらしく、リユイル氏が愛蔵して売品としない物許(ばか)りである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
『痴人(ばか)め!』女王樣(ぢよわうさま)は焦心(ぢれ)ッたさうに御自身(ごじしん)の頭(あたま)を突(つ)き出(だ)して申(まを)されました、それから愛(あい)ちやんに振向(ふりむ)いて、『何(なん)と申(まを)す名(な)ぢや?子供(こども)』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
坊(ぼつ)ちやんがアノ何(ど)うも長(なが)いダレ幕(まく)の間(あひだ)ちやんとお膝(ひざ)へ手を載(の)せて見て居(ゐ)らつしやるのは流石(さすが)は何(ど)うもお違(ちが)ひなさるツてえましたら親方(おやかた)がさう云(い)ひましたよ、夫(それ)ア当然(あたりめえ)よお前(まへ)のやうな痴漢(ばか)とは違(ちが)ふ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
然し何うも、郡視学も郡視学ではありませんか? ××さんにそんな莫迦な事のあらう筈のない事は、苟(いやし)くも瘋癲(ばか)か白痴(きちがひ)でない限り、何人(なにびと)の目も一致するところです。
道 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
竇は癡(ばか)のように考えこんでいたので、そこでまたその言葉が聞えなかった。竇の近くにいた侍臣の一人が竇の足をそっと踏んでいった。
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
癡呆(ばか)を連れてきてあの大魔境へのぼる⁈ さっきの紅蓮峰(リム・ボー・チェ)の山嶺のことでグワンとのめされた二人は、いよいよ神秘錯雑をきわめるこのケルミッシュのために、いまは
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「××××はお前か。」裁判長はこの白癡(ばか)らしい顔貌の持主に重ねて問うた。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
十人並の器量を持ってゝ、世間では温順(おとな)しい親孝行者だといわれてるのに、お前が三年越し道楽(ばか)ばかり為(し)て借金だらけにしてしまい、家(うち)を仕舞うの夫婦別れをするのという事を聞けば
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
土地の者はそれを猳国(かこく)といい、又は馬化(ばか)といい、あるいは※猿(かくえん)とも呼んでいる。