“有仰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっしゃ63.6%
おつしや22.7%
おツしや9.1%
おっし4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしもこの郷の女香具師の一人、いいえ貴郎様は発足たせませぬ! 無理にお発足ちと有仰おっしゃるなら、竹法螺吹いて止めるでござんしょう
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
貴方あなたは、んかてえとうちが淋しい淋しいツて有仰おつしやいますけれども、そりや家に病身の人がゐりや、自然しぜん陰氣いんきになりもしますわ。」
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「風早さん、何んですな。」と若い職員は、窓を離れて、煖爐ストーブの方へ歩寄りながら、「近頃は例の、貴方の血のかてだとか有仰おツしやつた林檎りんごあがらんやうですな。」
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
大旦那様はそんなにも有仰おっしゃりますまいが、貴方の御病気の様子を奥様がお聞きなすって御覧ごろうじろ、大旦那様の一件で気病きやみでおなくなり遊ばしたようなお優しい
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)