“発足”のいろいろな読み方と例文
旧字:發足
読み方割合
ほっそく78.8%
9.1%
はっそく6.1%
たち3.0%
はつそく3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中にも堀部安兵衛は、大石と離れてさえ決行しようとしていただけに、明くる朝すぐに発足ほっそくして、潮田うしおだ又之丞とともに江戸にせ下った。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
わたしもこの郷の女香具師の一人、いいえ貴郎様は発足たせませぬ! 無理にお発足ちと有仰おっしゃるなら、竹法螺吹いて止めるでござんしょう
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
で、一行は愈々いよいよ死の谷へ発足はっそくした。山又山を越えて、やがて死の谷の近くへ来た。一行は望遠鏡の力を借りて観測した。白い蒸気のようなものが飛散している。
科学時潮 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
それでは明日あしたにもすぐにお発足たち遊ばして下さい、わたくしは御恩になったお方ゆえ大事と思うから手厚くお世話をするのでございます、それを恩に掛けるなれば
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其れから御坊ごばうは昔願泉寺と云ふ真言宗しんごんしう御寺おてらの廃地であつたのを、此の岡崎は祖師親鸞上人しんらんしやうにんが越後へ流罪るざいきまつた時、少時しばらく此地こヽ草庵さうあんを構へ、此の岡崎から発足はつそくせられた旧蹟だと云ふ縁故ゆかりから
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)