“発端”のいろいろな読み方と例文
旧字:發端
読み方割合
ほったん82.9%
おこり5.7%
はな5.7%
はじまり2.9%
はじめ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
レキレキレキ、ロクロクロク! ふもとをさして下って行く。薬草道人旅行の発端ほったん、新規の事件の湧き起こる、その前提の静けさである。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
このお話の発端おこりは、寛保三年正月の五日でございます。昔も今も変りませんのは、御婦人は春羽根をつきまりをついてお遊びなさいます。
おいひがむな。俺の功は、貴様の功だ。お互いにこの事件には、発端はなから偶然にも二人がいっしょにぶツかって、しかも、九死一生の目にまで共にっているのだ。これからも、そんな隔てを
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
全体ぜんたい綜合そうがふしたところで、わたしあたまのこつた印象いんしやうふのは——はじめての出会であひ小川町をがはちやうあたりの人込ひとごみのなかであつたらしく、をんなそで名刺めいしでも投込なげこんだのがそもそもの発端はじまりで、二度目どめおなとほりつたとき
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
これが発端はじめでございます。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)