“ほったん”の漢字の書き方と例文
語句割合
発端100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突然清逸の注意は母家おもやの茶の間の方にき曲げられた。ばかげて声高な純次に譲らないほど父の声も高くとがっていた。言い争いの発端ほったんは判らない。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それはわばこの物語の発端ほったんす所の、一挿話そうわに相違ないのだから、ここに簡単にしるして置くが、その時、舟は例の常盤木の蔭暗き岸辺に漂っていた。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それはともかく、この神秘な物語も、その発端ほったんは一見平凡な木見雪子きみゆきこ学士の行方不明事件から始まる。
四次元漂流 (新字新仮名) / 海野十三(著)