“はじまり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濫觴33.3%
16.7%
最初16.7%
権輿16.7%
8.3%
発端8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それまでの日本にはほこはあったが、槍はなかった、槍は九州の菊池党がつかい出したのが濫觴はじまりであるというのである。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「是の白き猪に化れる者は其神の使者にこそあらめ」とりたもうたとあるのが文献のはじまりである。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
銚子ちょうしつけさせまして、杯洗はいせんの水を切るのが最初はじまり
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
下学集より五十三年ののち明応めいおう五年林宗二(堺の町人)節用集せつようしふを作り、文亀ぶんきのころの活字本くわつじぼんあり。これいろは引節用集の権輿はじまり也。
自分が升屋の老人から百円受取って机の抽斗ひきだししまったのは忘れもせぬ十月二十五日。事のはじまりがこの日で、その後自分はこの日にうごとにくびを縮めて眼をつぶる。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
全体ぜんたい綜合そうがふしたところで、わたしあたまのこつた印象いんしやうふのは——はじめての出会であひ小川町をがはちやうあたりの人込ひとごみのなかであつたらしく、をんなそで名刺めいしでも投込なげこんだのがそもそもの発端はじまりで、二度目どめおなとほりつたとき
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)