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濫觴
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はじまり
ふりがな文庫
“
濫觴
(
はじまり
)” の例文
「大賛成だね。じゃ僕はこれから鳩に引導を渡すことにしよう」と勇み立ったが、これがそもそも災難の
濫觴
(
はじまり
)
であろうとは。
ノンシャラン道中記:05 タラノ音頭 ――コルシカ島の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それまでの日本には
鉾
(
ほこ
)
はあったが、槍はなかった、槍は九州の菊池党がつかい出したのが
濫觴
(
はじまり
)
であるというのである。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これが道了塚の
濫觴
(
はじまり
)
なのであって、勘兵衛、又兵衛の浪人組どもは、その塚を利用し、強奪して来た財宝を、その穴倉の中へ、隠匿したに過ぎなかった。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
落語
(
らくご
)
の
濫觴
(
らんしやう
)
は、
昔時
(
むかし
)
狂歌師
(
きやうかし
)
が
狂歌
(
きやうか
)
の
開
(
ひらき
)
の
時
(
とき
)
に、
互
(
たがひ
)
に手を
束
(
つか
)
ねてツクネンと
考込
(
かんがへこ
)
んで
居
(
を
)
つては
気
(
き
)
が
屈
(
くつ
)
します、
乃
(
そこ
)
で
其合間
(
そのあひま
)
に世の中の
雑談
(
ざつだん
)
を
互
(
たがひ
)
に語り
合
(
あ
)
うて、一
時
(
じ
)
の
鬱
(
うつ
)
を
遣
(
や
)
つたのが
濫觴
(
はじまり
)
でござります。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
濫
常用漢字
中学
部首:⽔
18画
觴
漢検1級
部首:⾓
18画
“濫”で始まる語句
濫
濫用
濫費
濫造
濫僧
濫発
濫僧供
濫伐
濫読
濫行