“濫造”の読み方と例文
読み方割合
らんぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加うるに機械の使用には統制がないため、物は濫造らんぞうされますます粗悪になってゆきます。生産の過剰は失業者を激増させました。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
のちに思いあわせると、それから二年と経たないうちに、悪貨濫造らんぞうという思いきった政策が、将軍家のゆるすところになって実現し、騒然と、世の物議をかもした。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっともこの大家製造は年々次第に粗製濫造らんぞうとなって、終には民友社の折紙おりがみが余りに権威を持たなくなってしまったが、その初めはこの附録が文人の進士登第と認められていた。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)