“濫觴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らんしょう64.1%
らんしやう17.9%
はじまり10.3%
おこり7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたりを見廻して、それが狐狸の化けたのででもなければ、平仄ひょうそくが合わないような気がした。これが今の宇奈月の濫觴らんしょうであったのだ。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
中にも矢毒は原始人類にとりて必要くべからざるものであり、又人間を毒殺するてふことの濫觴らんしやうとも見られぬでもない。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
「大賛成だね。じゃ僕はこれから鳩に引導を渡すことにしよう」と勇み立ったが、これがそもそも災難の濫觴はじまりであろうとは。
かの大いなる僧(禍ひ彼にあれ)なかつせばわれこの思ひの成れるを疑はず、されば請ふ事の次第と濫觴おこりとをきけ 七〇—七二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)